社会学者の古市憲寿氏が２６日、フジテレビ系「めざまし８」で、前日に行われたビッグモーターの会見について「実はよく考え抜かれた会見じゃないかなと思っていて」とその理由を語った。

　この日は２５日に会見したビッグモーターのニュースを特集。兼重宏行社長は、今回の不正について幹部は知らなかったと強調。ゴルフボールで車に傷を付けたことには「ゴルフを愛する人に対する冒涜」などとも発言し、内部告発にも「仲良くやってくれと部長を向かわせた」などと発言していた。

　この会見に古市氏は「実は、よく考え抜かれた会見じゃないかなと思っていて」と切り出し「確かに社長の発言、違和感を覚えるところたくさんありましたよね。でも社長は辞めるわけですよね。今の専務が新しい社長になる。専務の会見は理路整然としていて、一般の人の疑問に答える内容だった」と指摘。

　そして「社長の会見が報じられて、でもその社長はいなくなる。ビッグモーターの会社組織の維持存続を考えたら結構考えられた構成だなと」とコメント。谷原章介が「あえて自分（社長）が悪者になった？」と聞くと、古市氏は「そこまでは考えてはなくて、正直、社長が何を言うかわからないじゃないですか。だから会見を仕切る人が、社長が何を言うかわからない、それを折り込んで何を言ってもらってもいいように…という構造にしたのかなあと」と話していた。