NHK 市川猿之助容疑者の出演番組放送再開「番組の作品性尊重されるべき」
NHKの山名啓雄メディア総局長が26日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、自殺ほう助の疑いで再逮捕された市川猿之助容疑者(47)の出演番組に関して、NHKオンデマンドでの配信を順次再開していくことを明らかにした。逮捕後に配信を停止していたが、作品性が尊重されるべきとの考えから、再開が決まった。
8月以降をメドとしており、詳しい日程は準備が整い次第ホームページで公開していく。オンデマンドでは、現在、「鎌倉殿の13人」「風林火山」など計8タイトル158本を停止している。
配信停止後に利用者から1000件ほどの意見が局に届いたといい、そのほとんどが「作品に罪はない」「有料であり、見るかどうかは利用者に委ねるべき」などの批判の意見だったという。
山名総局長は「自ら選んで番組を見るという権利意識が高まっている。今回、慎重に検討した結果、番組の作品性は尊重されるべきとの考えに至った」と説明した。
今後は、一部の出演者の逮捕があった場合でも、原則として配信は停止しない方針。大麻取締法違反で逮捕された永山絢斗容疑者(34)の出演番組も現在、配信停止中だが、準備でき次第、配信を再開する予定だという。