【王林の“わはわ”】津軽弁の“扉が開いた”ドラマ「ラストマン-」
今年ももう、半分が終わってしまいましたね。上半期はたくさん新しい経験をさせていただきましたが、やっぱり代表的だったのはTBS系ドラマ「ラストマン-盲目の捜査官-」の出演でした。
私はホテルのバトラーにして、最終回ではアメリカのエージェントだったことが明かされました。最初から知らされていた設定ではなく、最終回の台本を渡されて、私自身も「えーっ」ってビックリ。英語も、あのちょっとだけのために2時間ぐらいレッスンを受けました。去年は1週間“短期留学”でロスに行ったので、それも役に立ったかな(笑)。
以前にもお話ししたんですけど、東京弁での演技というのは、私にはやっぱり向いてないと思っていて、その思いにすごい寄り添ってくださった番組でした。実際、東京のホテルのバトラー役で津軽弁なのはどうなんだろう、標準語に直せなかったのか…っていう声も、最初の方はあったみたいなんです。
でも最後の最後で、それをうまく回収してくださった。そういう環境で住んでたから、こういう言葉だったんだ…っていう風に、視聴者の皆さんの中で納得がいく形にしていただいて、津軽弁の“扉が開いた”っていうか、方言の新たな道ができた気がして、本当にうれしかったです。
今もたくさんのお仕事をいただいていて、青森と東京の行ったり来たりが続いています。8月の青森と言えば、王林にとって“夏の象徴”であるねぶた祭り。今年も楽しみなんですが、この1年で東京を知る機会をたくさんいただいたので、今年は特に「東京を知った自分」の目で、改めて青森を、お祭りを、見てみたいんです。
あと最近では、青森出身の「シソンヌ」のじろうさんが、地元の新聞の連載で結婚を発表されましたよね。私も大好きで読んでるんですけど、シンプルにじろうさんが普段感じたことを書いている連載で、そこで一番最初に伝えてくれたっていうのが、青森の人への愛や感謝を感じてうれしかったです。私も幸せな発表があるときは、やっぱり青森で…。いや、その前に、こちらでお伝えしないといけないですよね(笑)
◇王林(おうりん)1998年4月8日生まれ。青森県弘前市出身。小学生時代に「アルプスおとめ」に、2013年に「りんご娘」に加入。17年に「ラストアイドル」に加入し、18年6月に卒業。22年3月に「りんご娘」を卒業し、株式会社ボンドに所属してソロ活動を開始。身長170センチ、血液型O型。