インリン 47歳、ラストM字開脚 「写真集で育った」集大成の一冊 「エロとは愛と平和の象徴」

 2000年代にプロレス団体「ハッスル」でも活躍したグラビアアイドルのインリン(47)が、6月30日に最後の写真集「インリン・オブ・ジョイトイ写真集 すべて今の時ゎ最後の時~最終話」(講談社)を発売した。14年ぶりにカムバックしての、見納めの一冊。このほどオンラインでデイリースポーツの取材に応じ、作品への思いなどを語った。

 グラビア界やマット界の話題を席巻した「エロテロリスト」は、集大成の一作を満点とした。

 「ロケ地も自分で探して、撮影の交渉とかも自分でやった。そういう意味では一番力を込めた。100点をつけられると思う」

 前作から14年。「やり尽くした感はあった」というが、ファンからの待望の声などで腰を上げた。「皆さんに感謝の気持ちを込めてもう一度出そうかという気持ちになった」。感謝の思いを詰めた。

 完成した写真を見て、これまでとの違いに気が付いた。「撮影の時は意識はしなかったが、表情が以前より穏やかな感じや優しさが出ているなと思った」。14年の間に3児を出産した。「攻撃的な部分にエロスもある」と、“強さ”が前面に出る中にも、母親としての“柔らかさ”が内包されているという。

 写真集には自身を象徴する「M字開脚」も随所にまぶされている。「アングル、見せ方を工夫してきた。いかにかっこよく、強く見せるか」と強いこだわりを明かし「いつもピンヒールを履いてしゃがんでいたんですけど、今回は寝転んでの開脚とか、バリエーションを増やしました」と自信の笑み。“後継者”も来る物は拒まず「学びたい人がいるなら。お弟子さんとかができたら面白いですよね」と声を弾ませた。

 現在は台湾に居を構え、YouTubeで観光や文化情報を発信している。日本での芸能活動は不定期で来日の頻度は少ないが、食卓には日本食が並ぶ。「人生の半分を日本で過ごしてきた。台湾も楽しいですけど、日本食が好きなので」。3人の子供も日本好きといい、親子丼や肉じゃがなどが喜ばれているという。

 写真集の被写体になるのは本作が最後。今後は「写真集で育ったので、写真集を作りたい」とし、「プロデュースもそうですけど、裏方とかスタッフでもいいので携わることができれば」と思いをはせた。「エロとは愛と平和の象徴」としたインリン。表現への希求が衰えることはない。

 ◆インリン 1976年2月15日生まれ、台湾出身。10歳で日本に移住し、95年にデビュー。歌手活動の他、バラエティー番組で活躍。「インリン様」としてプロレスイベント「ハッスル」にも参戦。2008年に日本人男性と結婚。10年に長男、13年に男女の双子を出産。身長163センチ。

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