橋下氏、損保ジャパンにも疑問「調査の査定もしっかり見ていく必要」指摘 ビッグモーター問題
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が31日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の不正請求問題について、損保ジャパンの調査方法について言及した。
橋下氏はビッグモーター側の問題点とは別に、損保ジャパンについてもコメント。「保険請求を保険会社がきちっとすることで保険制度が成り立ってる」と前提した。事故があると、保険会社から「アジャスター」と呼ばれる調査員が派遣され、事故車を確認する。「アジャスター」については「職人技で、傷の付き方とかサビの色とかで不正請求かどうかをきちっと確定するんです」と説明。不正の可能性がある場合には弁護士が再度調査することになるという。
「損保ジャパンの損害調査の方がきちっと行われていたかどうか。ここもね、ビッグモーターの違法性を確認すると同時に、損害保険会社の調査の査定のところもしっかり見ていく必要があると思います」と疑問点を指摘した。損保ジャパンについては、工場長による不正の指示があったと告発した従業員の証言が改ざんされたことを把握しながら、金融庁に「不正の指示は確認できなかった」と報告していたことが発覚。虚偽報告の疑いが指摘されている。また、2011年以降、ビッグモーターに計37人の出向者を出していたことも明らかになっている。