タレントのなかやまきんに君が３０日放送のフジテレビ「千鳥のクセがスゴいネタＧＰ」に出演。腕力がありすぎて、気まずい空気を作り出した。

　この日は２時間スペシャルで、「大悟が実現　夢の五番勝負」と題し「クセ芸人ＶＳスゴ技」という企画が放送された。なかやまきんに君は、絶対に破れない紙に変わる素材「ライメックスシート」を破れるか、で対決した。

　ライメックスシートは、紙と同じように書いたり印刷したり折ったりできるが、石灰石を主原料に驚異の強度と耐水性を実現している。リストバンドや地図、レストランのメニュー表などに利用されている、新世代の素材。

　一方のきんに君といえば、昨年、アメリカで行われたボディビル大会で優勝。ベンチプレスは最高１３５キロを挙げる猛者。「大会が間もなくありますので、筋肉のコンディションは最高」と万全の状態で対決に臨んだ。

　ライメックスシートを手にすると、「めちゃめちゃ破れますよ。普通に紙。ぺらぺらです」と余裕の表情。ライメックスの開発者を横に、いざ両手に持ち、引きちぎりにかかった。全身を真っ赤にしながら「ヤーーッ！」と叫びながら、左右に引っ張ると、ちぎれてしまった。

　スタジオの千鳥・大悟は「や、破れた！こういうのって破れないんじゃないの？」と大慌て。ゲストのＪＯ１は「破っちゃったよ～」と爆笑した。

　きんに君は我に返り、気まずそうな顔を浮かべ「え？あれ？破れましたよ」。開発者は「そうですね…。相当な力がかかったから…だと…思います。破れたと…認めざるを…得ないかと」と声も途絶えがちに負けを認めた。

　バラエティー番組ではありえないまさかの展開。それでも大悟は「まさかの、破れる、でした。これがリアルだから。あの気まずい顔が本当の意地のぶつかり合いだから」とまとめていた。