保釈された市川猿之助被告 逮捕から1カ月 これまでの経過

 両親に向精神薬を服用させ、自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)被告(47)が31日夜、拘留されていた警視庁原宿署から保釈された。東京地裁が保釈を認める決定をし、保釈保証金は500万円で即日納付。検察側は決定を不服として準抗告したが、地裁は退けた。黒のスーツで姿を見せた猿之助被告は集まった報道陣に向け無言で頭を下げ、迎えの車に乗り込んだ。

  ◇  ◇

 猿之助被告を巡っては、5月18日発行の一部週刊誌が性加害やハラスメント疑惑を報じた。同17日に被告と両親が心中について話し合い、18日に自宅で倒れていた3人を事務所関係者が発見。両親はともに死亡した。

 被告も病院に搬送。遺書のような書き置きが発見され、19日に警視庁が自宅を現場検証し、家宅捜索を実施。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒の疑いと判明した。24日、転院した被告を警視庁が事情聴取した。

 6月27日、母への自殺ほう助の疑いで警視庁に逮捕された被告は「両親の自殺を助けたことに間違いない」と供述。7月18日に父親に対する同容疑で再逮捕され、同28日に東京地検に両親に対する自殺ほう助の罪で起訴された。

 東京地裁は31日、猿之助被告の保釈を認める決定を下し、被告は保釈保証金500万を納付。検察側が決定を不服として準抗告したが、東京地裁はこれを退ける決定をした。被告は保釈され、約1カ月ぶりに原宿署を出た。

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