ＮＨＫ連続テレビ小説「らんまん」で主人公・槙野万太郎の少年期を演じた子役・小林優仁（１２）が２日、東京・渋谷の同局で行われた初主演の特集ドラマ「軍港の子　よこすかクリーニング１９４６」（１０日放送。総合、後１０・００）の取材会に、共演の田中麗奈（４３）らと出席した。

　戦後の神奈川県横須賀を舞台に、懸命に生き抜こうとする戦争孤児たちの姿を描く。小林は空襲で母親を亡くし、クリーニング店を営む親戚の家に引き取られた主人公・小川今日一を演じている。

　母・良枝を演じた田中の印象を聞かれると、小林は「空襲のシーンで、セットでもすごい煙が出たり火が付いてたりする中で、守ってもらってるというか、そうですね…トム・クルーズみたいでした。自分の中では田中さんがそう見えました」と珍回答を繰り出し、笑いを誘った。

　田中は、意表を突く回答に思わず「最高！」と吹き出し、「トム・クルーズです」とあいさつ。小林の演技に「ちょいちょいとアドリブとか挟んでくるよね。アイロンでシャツを掛けてるところとか、セリフがなかったなってところで、自然にその場で感じたことを挟んでくる。柔軟性やお芝居に対しての気持ちのフットワークがすごくて驚きました」と絶賛していた。

　小林は「らんまん」のほか、大河ドラマ「青天を衝け」（２０２１年）でも主人公・渋沢栄一の幼少期を好演。今作が初の主演ドラマで「決まったときはうれしかったです。でも、やることは変わらない」と貫禄たっぷりに語っていた。

　他に、子役の高橋來（１４）、村山輝星（１３）、原田琥之佑（１３）が出席した。