高畑充希【コメント全文】吹き替え担当「バービー」原爆コラへの思「辞退も考えた」「複雑」「悔しい」

  ピンクカーペットイベントに登場した(左から)高畑充希、グレタ・ガーウィグ監督、デイビッド・ヘイマンプロデューサー=東京・丸の内ピカデリー(撮影・西岡正)
 ピンクの着物で登場した高畑充希=東京・丸の内ピカデリー(撮影・西岡正)
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 女優の高畑充希が2日、自身のインスタグラムのストーリーズにコメントを掲載し、日本語吹き替え版で主人公バービー(マーゴット・ロビー)の声優を務める米映画「バービー」(11日公開)についての思いを明かした。同作については、原爆のきのこ雲とキャラクターを合わせたようなファンの不謹慎コラージュに対して、公式X(ツイッター)が好意的なコメントを寄せたことで、日本で大炎上していた。

 この日は同作のグレタ・ガーウィグ監督、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン氏の来日イベントが開催され、高畑も出席している。高畑が掲載したコメント全文は以下の通り。

  ◆  ◆

舞台挨拶の件、ご心配おかけしていてすみません。

今回のニュースを耳にした時、怒り、というよりは正直、不甲斐なさが先に押し寄せてきました。

先日までスペインにいたので、「Barbie」と「Oppenheimer」2作品の盛り上がりは肌で感じていました。

映画界が盛り上がっていて素晴らしいな、と思いながら街歩きをしていたので、今回の件は本当に残念です。他人事ではなく考えてもらえるにはどうしたら良いんだろう、と。

声を上げ続けるしかないのかな、と。

モヤモヤする中で今日という日を迎えていました。

なので正直、今日登壇を辞退することも考えたのですが、来日してくれたお2人の想い、そして私自身、このBarbieという作品自体の素晴らしさはぜひ知っていただきたいな、という気持ちを消せませんでした。なので、複雑な感情はありますが、今日一日、真摯につとめさせていただきたいと思います。

様々なご意見あると思いますが、自分の言葉でお伝えしたくて。

長文失礼しました。

今日来てくださる皆様、本当にありがとう。

明るい気持ちで今日を迎えたかったなー、悔しいです。

楽しみにしていたので、とても。

  ◆  ◆

 配給のワーナー・ブラザース・ジャパンは公式にコメントを出している。しかし、米国のワーナー本社は取材に対して声明を出したものの、SNSや公式サイトなどでは原爆コラについて反応していない。

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