小田和正 リベンジ完走 75歳11カ月!アリーナツアー国内最年長記録また塗り替えた
シンガー・ソングライターの小田和正(75)が2日、横浜アリーナで全国アリーナツアー「こんどこそ、君と!!」の最終公演を行った。昨年7月にコロナ感染したことで延期を余儀なくされた3年ぶりの全国ツアー「こんど、君と」の振り替え公演など全国8カ所を巡り、リベンジの完走。自らが持つアリーナツアーの国内アーティスト史上最年長記録を75歳11カ月に塗り替えた。
9月20日に76歳となる小田が、全長150メートルある八の字型の花道を何度も何度も練り歩く。歌いながら会場の隅々にまで手を振る。時に駆ける。地元・横浜で1万3000人に迎えられ「ありがと~う!」と感謝の言葉を繰り返した。
コロナ前は恒例だった、ステージから降りて、ファンと一緒に歌う演出はまだできない。昨年、3年ぶりに全国ツアーを復活させた際も、これまでとの距離感の違いに「どうしたらいいんだろう」と頭を悩ませたという。
今年は観客の発声が可能となり、ともに歌う文化が復活。「言葉にできない」「たしかなこと」「ラブ・ストーリーは突然に」…。全24曲に代表曲を惜しみなく詰め込み、複数のモニターに歌詞を映し出して歌声をひとつにした。
アリーナツアーの最年長記録を更新。1万人規模の会場を納得させる声を保ち続けることは容易ではない。長いステイホームが明けた当初を振り返り、関係者は「声帯は筋肉。歌わないと錆びる。最初は全然、声が出なかった」と証言する。
のどを含めた体調管理は年々、かける時間を伸ばしており、今では絶好調。今ツアーでは、楽屋での声出しとラジオ体操、ダッシュなどを1セットとしたルーティンの回数を増やしている。
5月の福井から全国8カ所18公演で18万人を動員。全公演チケットは即完売で、ファンクラブの会員数は過去最高という。昨年のツアーの振り替え公演と追加公演で構成された“リベンジツアー”を完走し「みんなの歌声がしっかり聞こえました。コロナがどうのこうのとか、くれぐれも体に気をつけて元気でいてください」と再会を心待ちにした。