高畑充希「残念」映画「バービー」原爆騒動にインスタで複雑胸中 「辞退」考えたイベントでは触れず
女優の高畑充希(31)が2日、インスタグラムのストーリーズ機能で、日本語吹き替え版キャストを務める映画「バービー」(11日公開)について、本作の米国のX(旧ツイッター)公式アカウントが、ファンらが投稿した原爆投下を想起させる画像に好意的に反応していた問題に「今回の件は本当に残念」などコメントした。高畑は同日、都内で行われたジャパンプレミアにグレタ・ガーウィグ監督、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン氏とと登場したが、イベントではこの問題に触れられなかった。
高畑はピンクカーペットを歩いてファンと交流し、舞台あいさつを行ったが、胸中は複雑だった。
インスタでは「今回のニュースを耳にした時、怒り、というよりは正直、不甲斐なさが先に押し寄せてきました」と吐露。米国で原爆投下があまりにも軽く扱われた今回の問題に「他人事ではなく考えてもらえるにはどうしたら良いんだろう、と。声を上げ続けるしかないのかな、と」と悩み、「モヤモヤする中で今日という日を迎えていました。なので正直、今日登壇を辞退することも考えた」とまで告白した。
その上で「来日してくれたお2人の想い、そして私自身、このBarbieという作品自体の素晴らしさはぜひ知っていただきたいな、という気持ちを消せませんでした」と、参加理由を説明。「明るい気持ちで今日を迎えたかったなー、悔しいです」とつづった。
米国では「バービー」と、原爆開発を主導した物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画という同日公開された2作を見ることがブームになり、バービーと原爆投下を結び付けた画像がSNSに数多く投稿された。
問題となった画像には、バービー役の俳優が爆発を背景に笑顔を見せるものや、俳優の髪形を原爆の「キノコ雲」に置き換えたものなどがあり、映画の米国の公式アカウントが、投稿されたこれらの画像に「思い出に残る夏になりそう」などと反応していた。
これに対し、日本の配給元ワーナーブラザースジャパン合同会社が「極めて遺憾」とコメント。米芸能メディアによれば、米ワーナー・ブラザースは7月31日、「心からおわびします」と謝罪する声明を発表した。ソーシャルメディア上で「配慮に欠ける」対応があったとし、社として「遺憾に思う」と釈明。公式アカウントは、問題の投稿を削除した。