エリートにして苦労人のNMB渋谷凪咲 毎日の日記で自分を変えた 父親の教えも糧に【記者メモ】

 アイドルグループ・NMB48の渋谷凪咲(26)が7日、大阪・NMB48劇場で行われた公演「チームN 6th Stage『夢中雷舞』」に出演。アンコールでグループからの卒業を発表した。

 4期生として研究生公演でセンターを務め、他のメンバーに先駆けてグループの選抜に抜てきされるなど“エリート”だった。だが一方で、ダンスや歌のスキルには自信がなく、公演後の反省会でもダンス講師から名指しで「お前がいるから公演がメチャクチャや!」などと叱責される日々だったという。

 当時の思いを「そのおかげで、プレッシャーもあったけど覚悟も決まったんで、すごく強くなれたと思うんです」と回顧。だがやはり裏では「そのころはやっぱりつらかったです。私よりできる人がいっぱいいるのに、前に出るのは申し訳ないけど、でも申し訳ないと思ったらいけないし、ちゃんと納得してもらえるまでやらないとって思ってました」と、葛藤も抱えていた。

 それでも、当時在籍していた先輩メンバーは「そういうところは人前では見せなかった。強い人なんだと思います」と驚きを隠さなかった。さらに「できない時に、泣きながら練習してたのがすごい印象的です。大きなライブ前には誰よりも早く来て、鏡の前で練習してたり…」と圧倒的な努力家でもあった。その部分を指摘されると、渋谷は「お父さんがすごい強い人で、メールアドレスが『dakyounashi(妥協なし)』なんです。逆にお母さんがすごい天然なんですよ。だから私、やっぱり2人の血が混ざってるのかなって」とはにかみながら話した。

 そんな渋谷が、自分を変えるために取り組んだのが「日記をつける」こと。「お仕事での反省とか、感じたことをパッパッと書くようにしてて、次にまたお仕事が来たときに、それを見て『あのときはこうだったから、今回はこうしよう』とか考えます」と、自己研鑽を続けてきた。失敗を繰り返さず、常に自分を高めていく向上心こそが“グループ最強の売れっ子”の源だったのだろう。(デイリースポーツ東京報道部芸能社会担当・福島大輔)

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