橋下徹氏、日大アメフト部の処分解除「賛成」スポーツ界にはびこる「連帯責任」論「とんでもない」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が13日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」に出演し、日本大学アメリカンフットボール部の21歳の学生が違法薬物所持の疑いで逮捕された事件について言及した。
日大は今月5日にアメフト部を無期限活動停止としたが、逮捕された部員を除いて10日に処分を解除した。ただ、関東学生連盟は、逮捕者以外の部員が違法薬物に関与した疑いが払拭できないなどとして、日大を当面の間、出場資格停止にするとしている。
橋下氏は自身も高校時代にラグビー部に所属していたと語った上で「一部の部員が何かやったことによって、連帯責任を負わされるっていうことは嫌で嫌でしょうがなかった」と振り返った。「日本は近代国家で、戦後は個人の尊重ということでね、ルール違反を犯した場合の制裁もやっぱり個人が原則なんです」と強調した。
「スポーツの世界とかグループの世界になると連帯責任ということがずーっと戦後もはびこってる。甲子園なんかでもそうだけど、一部の部員の不祥事によって、3年間、いや6年間、汗水ながしてがんばってた最後の大会、出場停止なんて『とんでもない』と思ってた」と胸の内を吐露。日大がアメフト部の処分を解除したことに「ルールを犯した部員は厳正に罰を受けなければいけませんが、チーム連帯責任ではないよっていう考え方が出てきたのはぼくは賛成なんです」と理解を示した。
一方で、学生連盟のスタンスについては「まだ調査ができてないから当面見合わせる。日大の方も調査がちょっと不十分なのかな」と解説した。