草刈正雄の「ファミリーヒストリー」に寺門亜衣子アナ嗚咽、号泣 母と自分を捨てた米兵の父の姉と再会
俳優・草刈正雄(70)が14日、NHK総合で放送された「ファミリーヒストリー」に出演。「朝鮮戦争で死んだ」と母から聞かされていたアメリカ兵の父が、実は生きており、2013年に83歳でがんで亡くなっていたことが明らかになった。
父の写真は「全部焼いた」と言われ、顔も知らなかったという草刈。父は日本に駐留したアメリカ兵で、母とは福岡で出会い、出産前にアメリカに帰国。1952年9月5日に生まれた草刈は婚外子となった。
番組制作班の取材で、父「ロバート・トーラー」はノースカロライナ州出身で、日本から帰国後まもない53年に空軍の仕事で西ドイツに行き、ヘルガさんという女性と結婚したことなどが判明した。
日本人との間に子供ができたことは隠していた父。ドイツに渡った後、草刈の母から実家に手紙が届き、姉らは初めて、弟が敵国だった日本人との間に子供ができたことを知る。取材に応じた父の姉、ジャニタさん(97)は「私は若く、お金もなかった。(草刈)親子の無事を祈るしかなかった」と後悔し続けてきたことを打ち明け、「(生きている中で)私だけがこのこと(秘密)を知っていて、誰にも話せずにいた。(高齢になって)息子に打ち明けた」と話した。
父の写真とともに、70年知らなかった事実を知った草刈は「言葉が何も(出てこない)…」と涙。番組にはジャニタさんからの手紙も寄せられ、草刈は「本当に今日は幸せです」と号泣した。
草刈はジャニタさんに会うため、急遽、7月末にノースカロライナに渡った。番組も密着。自分と母の元を去った父への複雑な思いも抱えながらの再会となったが、ジャニタさんは笑顔で「なんて素敵なの!イッツ・ミラクル!」「私にそっくり!」と出迎え抱擁。草刈も涙を流した。
ジャニタさんの家の廊下の壁には親族の写真が飾られており、そこに草刈の写真も加わったことも紹介されると、寺門亜衣子アナウンサーは号泣。何度も手で口を覆い、嗚咽をし、涙をぬぐう姿が映っていた。