来年５月に退団する宝塚花組トップスター・柚香光（ゆずか・れい）が１６日、大阪市内のホテルで会見を行った。

　柚香は真っ白なスーツに白い靴と卒業らしく全身白で登場。「台風で、所により被害も大きい。そんななか、私の卒業会見に集まっていただき、感謝しております」と開口一番、気遣いを見せた。

　卒業を決意したのは２月ごろ。「宝塚歌劇団に育てていただき、愛情をいただき、歌劇団しか知らない私で、本当に感謝しかない。精進したい思いもあるが、外のまだ見ぬ自分に出会いたい思いも」と経緯を明かした。

　相手役のトップ娘役・星風まどかにも３月に伝えた。すると「柚香さんが辞められるのであれば、ご一緒させて下さい」と即答され、同時退団になったという。

　入団以来、花組で育った生え抜き。「花組しか知らないので、花組への思いというのは濃い」と“花男”としての自負をのぞかせた。「宝塚は私のすべて。私の青春そのものであったと感じている。卒業の日まで宝塚に身を捧げる」と誓った。

　退団後は「いまは宝塚に夢中なので、具体的にはない」と名言を避けた。その一方で「卒業までの９カ月が私にとっての大切な、大事な時間になる。その後に何が待っているかわかりませんが、納得していただける男役・柚香光でありたい」と、男役にすべてを捧げる決意をみせた。

　またお約束の“結婚”についての質問が飛ぶと「輪ゴムでも（左手薬指に）つけてこようかと思ったんですが、勇気がなくて（笑）。当分、空いています」と茶目っ気たっぷりの笑顔を見せた。

　退団公演は「アルカンシェル～パリに架かる虹」（宝塚大劇場４年２月９日～３月２４日、東京宝塚劇場４月１３日～５月２６日）。