宝塚 花組トップ娘役・星風まどか「柚香さんとご一緒に」四半世紀ぶり同時退団 平成以降3番目の在任
来年5月に退団する宝塚花組トップスター・星風まどか(ほしかぜ・まどか)が16日、宝塚大劇場で退団会見を行った。
星風は2014年、宝塚歌劇団に100期生として入団。17年11月、真風涼帆(まかぜ・すずほ)の相手役として、1998年に創設の宙組初の生え抜きトップ娘役となった。21年2月、専科へ異動後、7月に柚香光(ゆずか・れい)の2人目の相手役として、花組トップ娘役に。柚香から3月に退団の意向を聞かされ、「花組に組替えになったときから、柚香さんと一緒にと思っていたので」と、同時退団を決めた。花組とトップコンビの同時退団は、1998年の真矢みき、千ほさち(芸名はいずれも当時)以来、四半世紀ぶり。
6年1カ月の在任は、平成以降としては5人のトップの相手役として活躍した雪・宙組の花總まり(12年3カ月)、月組の愛希れいか(6年7カ月)に次ぐ3番目の記録となる。「宙組生のときは、学年も若かったこともあり、右も左もわからず、役に向き合う技量も経験もなく、真風さんが、どこまで導いて下さった」と振り返った星風。花組に組替えとなり「ファン時代から大好き」だったというな柚香の相手役に。「お稽古のときから、お人柄がにじみ出て」と感謝した。
宝塚100周年で初舞台を踏み、110周年で卒業する。その半数以上の6年1カ月をトップ娘役として過ごした。「男役10年といいますが、娘役も同じ。10年間で発見したのは、(娘役芸も)終わりがないんだと。若いころはできなくて怖いことがあったが、いまは恐怖心に打ち勝つ前向きな気持ちが得られた」と語った。
また会見には、柚香から贈られたピアスを着用した。「柚香さんが見守ってくださっているような気がして。すごくあたたかく、どんなときも、笑顔で。最後までご一緒できるのは光栄」と最高の笑顔を見せた。
退団公演は「アルカンシェル~パリに架かる虹」(宝塚大劇場4年2月9日~3月24日、東京宝塚劇場4月13日~5月26日)となる。