元自衛官YouTuberかざり 初の個展開催決定 実は日芸卒、受賞歴もある芸術家

 元陸上自衛隊員でYouTuber、タレントの「かざり」が来年2月2~7日に東京・新宿眼科画廊で初の個展「記憶と情報の琥珀たち」を開催することが19日、分かった。

 元自衛官で、自衛隊がテーマの動画が次々に数百万再生を記録する人気YouTuberで、今年は防衛省広報アドバイザーにも就任したかざり。実は太田光、宮藤官九郎、深作欣二監督ら、日本の芸能界をリードする多くの才能を輩出してきた日本大学芸術学部を卒業している。

 高校時代に塩田千春氏の作品を見て現代アートに興味を持ち、高校、大学でグラフィックデザインを専攻。自作は「幼少期から過ごした三重県の美しい自然の記憶や、自衛隊での記憶など、記憶と経験をテーマに制作しています」と説明する。

 制作方法は「PC上で描いたイラストレーションを印刷し、その上に絵の具やペンで線を引き、さらにその上からレジンをかけて固めます。レジンが固まったらその上からさらに線や点を描き、密度をあげていきます。それを繰り返すことで作品を完成させていきます」というもので、イメージは「琥珀や鉱物の中にある『インクルージョン』。記憶や経験、魂を、絵の中に内包させるイメージです」だという。

 これまで別名で現代アート作品を制作。2015年に日本大学芸術学部卒業制作芸術学部長賞、21年に「記憶をなぞる」で大細密展優秀賞、SHIBUYA ART AWARDS 2021佳作、22年に「光をたどる」で三重県みえ県展入選と、受賞歴もある。

 初個展に向けて「見せていなかった内面を見せるようで、正直なところ少し気恥ずかしい気持ちもあります。ですがそれ以上に、やっと自分の作品をかざりとして発表することができてうれしい。これまで、自衛官の自分、タレントの自分、画家の自分がすべてばらばらで、ふわふわしているなと自分でも感じていたのですが、やっとそれが一つにまとまるような気がします」と心境を告白。

 アートでも「かざり」名義で活動することにした理由は「SNS上で『なりすまし』された事をきっかけに、自分というものを証明するためには、自分の手で線をひき、絵を描かないといけないと思ったから」だという。

 今後について「日芸出身の元自衛官で現代アーティスト…というのは、なかなかいないと思いますし、もしかしたら自分が初めてなのでは、と感じています。これまでの経験をもとに、たくさん作品を制作していきたい。コスプレやアニメ、漫画等ポップカルチャーも大好きなので、今後の作品に織り込めたらと考えています。今後は元自衛官タレントとしての活動も続けつつ、作品をたくさん作り、世界で個展を開くことが目標です。また、パッケージやアパレル等のデザインにも挑戦したいです。ものを作って発表することが好きなので、死ぬまで、制作の活動を続けられたら良いなと思います」と意気込んでいる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス