藤井聡太王位 八冠挑戦は「自分の棋士人生を振り返ったときにもすごく大きなこと」
23日に王位4連覇を達成し、七冠を堅持した藤井聡太王位(21=名人、竜王、叡王、棋王、王将、棋聖との七冠)が24日、徳島市内で一夜明け会見を行った。前人未到の八冠制覇がかかる、今月31日に開幕する第71期王座戦五番勝負に向け、胸中を明かした。
22、23日に徳島市「渭水苑」で行われた第64期王位戦七番勝負第5局で佐々木大地七段(28)に勝利し、4勝1敗で防衛。激戦一夜明け、時折笑顔も見せながら穏やかな表情で会見に臨んだ。
永瀬拓矢王座(30)へ挑む五番勝負は31日、神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で始まる。「八冠に挑戦する機会を得られたのは光栄なことだと思っているんですが、自分がそれに見合った実力があるかというとまだまだ足りないところが多い。結果を出したい気持ちもありますが、まずは実力を付けることが必要。結果を意識せずに集中して、対局に臨みたい」と語った。
棋聖、王位としっかり防衛して、作った八冠挑戦の機会。「(防衛戦より)気持ちの面で挑戦者の方が勢いが付いていてやりやすい」と前向きに捉える。「八冠は挑戦する機会が限られることだと思っている。今回の挑戦は自分の棋士人生を振り返ったときにもすごく大きなことにはなるのかなと思っています」と語った。