藤井聡太七冠 3年連続の関西囲碁将棋記者クラブ賞「自分が思っていた以上の活躍ができた」

 将棋の藤井聡太七冠(21=竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖)が24日、大阪市・関西将棋会館で行われた第37回関西囲碁将棋記者クラブ賞の授賞式に登壇した。将棋部門では藤井七冠が3年連続3回目の受賞、囲碁部門は井山裕太二冠(34)が3年連続15回目の受賞となった。井山二冠は名人戦第1局のため、後日に授賞式を行う。

 2022年度、五冠防衛から棋王奪取で最年少六冠となり、朝日杯ほか参加可能な一般棋戦4戦を制し、史上初のグランドスラムを達成するなどの活躍が評価された。「とてもうれしく思っています。昨年度を振り返ると、自分が思っていた以上の活躍ができたと思っています」と喜びいっぱい。一方で「実力よりも結果、地位が先行してしまったと感じているところもあるので、より実力を高めていかなければいけない」と謙虚に語った。

 前日に徳島市で王位を4連覇し、この日は同市で一夜明け会見をして、大阪市での授賞式に立ち寄った。八冠がかかる王座戦へは、「気持ちの切り替えができていないところはあるんですが…」と苦笑いしつつ、「来週開幕で永瀬(拓矢)王座とタイトル戦で対戦できることは楽しみですし、面白い内容のシリーズにできるよう頑張りたい」と力を込めた。

 関西将棋会館は2024年秋に高槻市に移転する。「奨励会で小四から通っていたことになるので、思い入れ深い場所。期待感とさみしさの両方ある。新会館は地元の方が気軽に立ち寄ってくれる空間になればいいなと思います」と語った。

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