藤井聡太王位 八冠挑戦「棋士人生を振り返った時、すごく大きなこと」 王位戦から一夜、大忙し!徳島→大阪→愛知

 一夜明け会見で笑顔を見せる藤井聡太王位
 会見後に大阪に移動して授賞式に出席した藤井聡太王位
2枚

 第64期王位戦七番勝負第5局で王位4連覇を達成し、七冠を堅持した藤井聡太王位(21=名人、竜王、叡王、棋王、王将、棋聖との七冠)が24日、徳島市内で一夜明け会見を行った。前人未到の八冠制覇がかかる、今月31日開幕の第71期王座戦五番勝負に向け、胸中を明かした。その後、大阪・関西将棋会館に移動し、第37回関西囲碁将棋記者クラブ賞授賞式に登壇。3年連続3回目の受賞となった。

 佐々木大地七段との激戦一夜明け、藤井王位は穏やかな表情で会見に臨んだ。今期は名人獲得から、棋聖、王位防衛と、将棋界初の八冠制覇に向けて着実に前進してきた。視界には最後の一冠・王座のみ。「八冠は挑戦する機会が限られる。今回の挑戦は自分の棋士人生を振り返った時にも、すごく大きなことにはなるのかなと思っています」と力強く語った。

 永瀬拓矢王座(30)へ挑む五番勝負は31日、神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で開幕する。名人戦以来の挑戦者という立場に、「(防衛戦より)気持ちの面で挑戦者の方が勢いがついていてやりやすい」と前向き。「結果を出したい気持ちもありますが、まずは実力をつけることが必要。結果を意識せずに集中して、対局に臨みたい」と意気込んだ。

 大勝負が控える“将棋界の顔”は防衛翌日も大忙しだ。朝に現地で会見し、昼過ぎには大阪市に移動して、記者クラブ賞の授賞式に参列。八冠への質問に「気持ちの切り替えができていないところはあるんですが…」と本音を漏らす場面もあった。

 昨年度、五冠を堅持して棋王奪取で最年少六冠となったことと参加可能な一般棋戦4冠、史上初のグランドスラムを達成した活躍が評価されての受賞。「振り返ると自分が思っていた以上の活躍ができたと思っています」と喜んだ一方で、「実力よりも結果、地位が先行してしまったと感じているところもある」と謙虚に語った。

 その後、愛知県の自宅への帰路へとついた。28日には都内で叡王戦の就位式が控えており、休息、準備期間はわずかで、調整力が問われる。日本中が注目する歴史的番勝負、若き天才はどのような将棋を見せるのか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス