宝塚 雪組全国ツアー開幕 トップ彩風咲奈「魅力を感じてもらえるよう駆け抜ける」
宝塚歌劇雪組全国ツアー「愛するには短すぎる/ジュエル・ド・パリ!!」が25日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕した。
「愛する-」は大西洋を横断する豪華客船を舞台にした、わずか4日間の物語で、2006年に湖月わたるのサヨナラ公演として初演された。その後も何度か再演され、今回はトップスターの彩風咲奈と人気スターの朝美絢が丁々発止のやりとりで、満員の会場を沸かせた。2人のセリフは硬軟自在で、ユーモアとシリアスが瞬時に入れ替わり、息もつかせない。またトップ娘役の夢白あやと限られた時間の中で生まれた恋を、切なく描き出した。
「ジュエル・ド・パリ!!」は彩風と夢白の新トップコンビお披露目公演のショーとして、4~7月に上演されたものを全国ツアーバージョンとして上演。今回出演していない人気スター和希そらの場面を凛城きら、諏訪さきらが受け持ち、大劇場でも話題となったオベリスクでは叶ゆうりが見事な生腹筋を披露した。若手スターの華世京も、芝居・ショーともに実力を発揮した。また彩風、朝美らがダンスの合間に「来たぜ」「大阪」「初日」と叫び、会場を沸かせた。
今回、透真かずき、妃華ゆきのの2人が休演。彩風は公演後のあいさつで「全員そろって初日を迎えたかった思いを、お客さまが寄り添ってくださった」と感謝。愛媛出身ということもあり「全国ツアーは、すごくお客さまと近い。私も地元に来るとワクワクしていました。ファンの方はもちろん、初めて見る方にも魅力をたっぷりと感じていただけるよう、(千秋楽の)北海道まで駆け抜けたいと思います」と全力疾走を誓った。
今公演は9月18日まで神奈川、栃木、福島、秋田、岩手、宮城、北海道で上演される。