女優・川栄李奈（２８）と福地桃子（２５）が、舞台「千と千尋の神隠し」の２０２４年公演で、新たに主人公・千尋役として出演することが２７日、分かった。昨年の初演からＷキャストで同役を務めている橋本環奈（２４）、上白石萌音（２５）とともに、豪華クワトロキャストで臨む。

　川栄と福地は、オーディションを経て選出。演出のジョン・ケアード氏が直接２人に会い、新・千尋を託した。川栄は、くしくも上白石らと主演を務めたＮＨＫ連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」での好演が光るなど、演技力には定評がある。昨年の初演を観劇したといい「細部にまでこだわった演出やキャストのみなさんの熱量を肌で感じ、とても感動したのを今でも覚えています」と胸を躍らせた。

　また、福地も昨年のＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」に出演するなど着実にキャリアを重ねている。「千と千尋－」は、３歳の頃に母親にせがんで映画館に並んで鑑賞した思い出の作品といい「奇妙だけれどなんだか惹きつけられる作品の力強さを幼心にも覚えています」と感慨を口にした。

　今年は愛知・御園座で上演され、橋本＆上白石の熱演で２６日に幕を閉じた。来年は４月～７月に英ロンドンで初の海外公演を行うことが決定。また、国内でも３月の東京・帝国劇場を皮切りに愛知、福岡、大阪、北海道と計５都市でツアーを実施する。４人は全員が帝劇公演に出演することが決まっており、他の出演ローテーションやスケジュールなどは現在調整中という。