将棋の藤井聡太叡王（２１＝竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠）が２８日、都内で行われた第８期叡王就位式に登壇した。３１日に王座戦五番勝負の開幕を控えている叡王は、集まったファンや関係者から激励を受け、八冠制覇へのエネルギーチャージとなった。

　タイトル戦では初の振り飛車党・菅井竜也八段相手のシリーズを振り返り、「菅井八段の中盤の駒さばきや終盤の距離感などとても勉強になり、得るものが多いシリーズだったと感じています。この経験を生かし、より実力を高めていけるよう取り組んでいきたいと思います」と意気込みを語った。

　空気階段の鈴木もぐらがお祝いに駆けつけ、花束を贈呈した。高校時代に将棋部所属で、アマ二段を持つ実力者。高校の将棋部を部員不足で廃部にしてしまったことを明かし、「将棋部をつぶしたのが心残りだった。でも叡王の大活躍で僕の高校の将棋部が復活しました！藤井叡王のおかげです。ありがとうございます」と感謝した。

　壇上から降りる際にはズボンをずり落とし、将棋の駒柄のパンツを露出させるボケを披露。羽生善治会長らを爆笑させ、藤井叡王もほほえんだ。