【手紙全文】中山美穂 夏まゆみさん追悼「一番悔しいのはなっちゃんだよね」「毎日、呼んでいます」
300組以上のアーティストを育てたダンスプロデューサーで、6月21日に61歳で死去した夏まゆみさんの「魂に出会う会」と題するお別れ会が28日、都内で行われ、親交の深かった歌手・中山美穂の故人にあてた手紙が読み上げられた。
夏さんは過去にバックダンサーとして中山のツアーに帯同。中山は3月に放送されたテレビ朝日系「あいつ今何してる?SP」に出演した際に会いたい人物に夏さんを指名して共演するなど、信頼を寄せていた。
【以下、中山の手紙全文】
なっちゃん。今頃ゆっくり休息して空から私たちを眺めているでしょうか。
なっちゃんが旅立ってから私は毎日、ふとしたときに「なっちゃん」と心で呼んでいます。
今年3月、20年以上のときを経て、久しぶりに再会できたこと、本当に嬉しかったです。
それから夢を語り合ったり、未来への楽しみが増えたりして、改めて、私達が私達のための時代を作っていこうと分かち合いました。
それから、お食事に行こうねとか、ワイン飲みながら語り合おうねと話しているうちに、なっちゃんは入院してしまいました。
そして、少し長引くかもしれないと連絡をもらって、それきりになってしまいました。
3月に再開してからすぐにトレーニングに付き合ってもらったとき、昔と変わらず明るいなっちゃんだったけど、何度かためらうように何か言いたそうな顔をしていたのが気になっていました。きっと病気のことだったんですね。聞いてあげられたら良かった。
悔やむけど、後に誰にも告げなかったと聞いて、なっちゃんらしいなと。
もちろん、一番悔しいのはなっちゃんだよね。
その悔しさを受け止めて払拭して活躍してくれる人アーティストがたくさんいると思います。
もちろん私もそうです。
一緒にステージに立っていたときは、いつも私を支えてくれて、守ってくれて本当に心強かったです。
強くて優しくて、かっこよくて明るいなっちゃん。これからもずっと私の胸の中でなっちゃんは笑っています。
なっちゃん、ありがとう。ゆっくり休んでね。
PS、6月23日の私のコンサート。なっちゃんも来てくれると言っていた河口湖のステージ。たぶん、なっちゃん一緒に踊っていたような気がしてなりません。いつでも踊りに来てくださいね。
中山美穂