桂春団治75歳「跡目を作るまで生きてなあかん」断酒で15キロ減 後継者は一門以外からも検討

 取材会に出席した桂春団治
 1日5000歩あるくという桂春団治
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 落語家の四代目桂春団治(75)が28日、大阪市内で、主催する「春団治落語会」(9月21、22日、大阪・天満天神繁昌亭)の取材会に出席。上方落語界の大名跡を継ぐ「五代目桂春団治」を求めていることを明かした。

 春団治は16年1月に亡くなった師匠・三代目桂春団治さんの遺言を受け、2018年2月に襲名した。「名前をいただいて5年。三代目から『名前を残せ』というので、自分としては軽い気持ちで預かったつもりだった」と「ワンポイントリリーフ」を自称し、「2、3年たてば若いもんが見つかるやろうと思ってましたが、見つかりまへんわ」と嘆いた。

 「跡目を作るまで生きてなあかん」、「三代目の思いを伝えるために五代目を作りたい。なんとか、生きている間に自分の口で。それが自分の義務やと思う」と思いは強く、健在のうちに後継者を見つけようと健康に気を使うようになった。「酒をやめて体重を15キロ落としたというのも、そういうところにある。長生きせないかん」。「持っている金はみんな使ってしまう」という派手な夜遊びざんまいから一転、約4年前に酒を断ってから「1滴も飲んでない」という。

 さらに、後継者は「林家でも笑福亭でも、よその桂でもええと思ってる」と、自身の一門以外の出身でもかまわないとも告白。「自分なりに見当をつけているんですが、帯に短したすきに長し。何よりも華のある芸人やないといかん。落語の上手、下手ではない。華々しい若いもんを探したい」と模索している。

 名跡を譲った後の自身の隠居名は「三代目桂笑翁」と決めている。「笑翁」は二代目・三代目の春団治さんが名乗ろうと考えていた名前で、実際に名乗った人はまだいない。師匠らから受け継ぐ気持ちで「三代目」にしたいと考えを明かした。

 今回の落語会では、古典の人情話「芝浜」を作家の小佐田定雄氏が改作した「夢の革財布」をネタ下ろしする。春団治は「私に合わせて作ってもらいました」と説明し、「喜びいさんでネタを固めております」と新しい挑戦に気合を入れていた。

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