濱口竜介監督最新作「悪は存在しない」ベネチアで大喝采 8分間のスタンディングオベーション
イタリアで開催中の第80回ベネチア国際映画祭で4日(日本時間5日)、最新長編映画「悪は存在しない」(24年公開)がコンペティション部門に出品されている濱口竜介監督(44)が同作のワールドプレミアとレッドカーペットに、音楽担当の石橋英子氏、主演の大美賀均らと登壇し、現地の観客に拍手で迎えられた。
同作は、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を獲得した映画「ドライブ・マイ・カー」(21年)以来の濱口監督作品。「ドライブ-」でも音楽担当を務めた石橋氏との共同企画生まれた「音楽×映像」プロジェクトで、石橋氏が自身のライブ映像を濱口監督に依頼し、その映像を制作する過程で生まれた長編映画。
上映が終わると、観客から約8分間のスタンディングオベーションを受けた。濱口監督は「イタリアという土地柄か、企画当初では思いもよらないほど非常に温かく、情熱的に迎えてもらいありがたく思います」と感謝した。