松原耕二氏「サンモニ」処理水発言は「『開示し続ける』ことを求めた」と説明「違う水」には言及せず
ジャーナリストの松原耕二氏が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、3日に出演したTBS系「サンデーモーニング」での発言について説明した。
松原氏は「サンモニ」で福島第一原発のALPS処理水の海洋放出についてコメント。「普通の原発が海に流しているものと処理水はまったく違う水なわけですよね。普通の原発が流すものはトリチウムだけが入ってる。今の処理水はですね、燃料デブリに直接当たってるので、トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入ってるわけです」と説明した。さらに日本政府のスタンスを「そっち(他の放射性物質)に意識が行かないように『トリチウム、トリチウム』という風に持って行くようにも見えるわけですね」と指摘。他の放射性物質についても、積極的にデータを開示するよう求めた。
松原氏のコメントについて、元財務官僚で経済学者の高橋洋一嘉悦大教授は5日、自身のYouTubeチャンネルで「よく分かってないだけじゃないの?基本的な知識がない」と失笑。日本の水産物を禁輸した中国政府と「ロジックがまったく一緒」などと語っていた。
松原氏は5日のXで「サンモニで私が処理水でデータの開示を求めたという記事が出ていますが、実際には開示されていることを前提に『開示し続ける』ことを求めた発言。」と説明した。「先週の『報道1930』でも専門家や石破茂元防衛相と処理水問題を議論、皆、どうすれば処理水への理解が進むかという思いからです。」と真意をつづった。
東京電力が開示しているデータでは「トリチウム以外の放射性物質の濃度が国の基準を満たすまで再浄化処理(二次処理)を行い、トリチウムの規制基準を十分に満たすよう海水で希釈します。」と説明し、数値も示している。ただ、松原氏は「普通の原発が海に流しているものと処理水はまったく違う水」と表現したことについてはコメントしていない。