ローリング・ストーンズが記者会見 ミック、新作は「本当に好きなレコードを作ろうと」
18年ぶりのオリジナルアルバム「ハックニー・ダイアモンズ」を10月20日に世界同時発売するザ・ローリング・ストーンズが6日(日本時間6日深夜)、ロンドンの劇場「ハックニー・エンパイア」で記者会見を行った。
米国の著名な司会者ジミー・ファロン(48)の紹介でミック・ジャガー(80)、キース・リチャーズ(79)、ロニー・ウッド(76)が登壇。ミックは新作について「どんなレコードでも作って出したいというわけではなかった…。自分たちが本当に好きなレコードを作ろうと思ったんだ。他の人が気に入るかもしれないし、気に入らないかもしれない。でも、俺たちはこの作品に満足しているし、みんなに気に入ってもらえることを願っている」と述べた。
アルバムタイトルの意味について、ミックは「土曜日の夜、ハックニーで車の窓ガラスを割られて、破片が路上に散乱するようなものだよ」、キースは「テーブルの上でアイデアを出し合ったんだ、『Hit And Run』とか『Smash And Grab』とか。そんな時にどういうわけか『Hackney Diamonds』って思いついたんだ。それに俺たちはロンドンのバンドだしな」と説明。
21年8月24日に死去したオリジナル・ドラマーのチャーリー・ワッツが不在のスタジオについて、キースは「チャーリーがいなくなってから、全く違っている」と認めた上で「でも、チャーリーのおかげで今はスティーブ・ジョーダンがいるし、彼はチャーリーに何かあった時にとチャーリーが推薦してくれた人物なんだ。チャーリーの祝福がなければ、もっと大変だっただろうね」と、亡きチャーリーに感謝した。
また、ミックがレディー・ガガをフィーチャーした「Sweet Sound of Heaven」について「ゴスペル風味がある」と言うと、キースは「ゴスペルだって?おまえは教会に行ったことないだろ」とツッコみ、ミックが「一回はあるぜ」と笑顔で返す、ほほ笑ましい一幕もあった。
ファンからの質問コーナーで「ミックとキースは、私と妻よりも長い間一緒にいますが、そのパートナーシップを保つ秘訣(ひけつ)は?」と聞かれると、ミックは「あまり頻繁に話さないこと」とジョークで答え、キースは「その通りだ。“黙れ”っていうのを丁寧に言うんだ」と続けていた。
記者会見は約20分で終了。その後、アルバムからの1stシングル「アングリー」がプレミア公開された。また、「アングリー」は10月スタートのフジテレビ系ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(金曜、後9・00)の主題歌に決定したことが7日、発表された。