宝塚 月組新人公演 ラストチャンスの瑠皇りあが堂々の舞台「ライトがまぶしかった」
宝塚歌劇団月組「フリューゲル -君がくれた翼-」の新人公演が7日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、初舞台から7年目、最終学年の103期の瑠皇りあ(るおう・りあ)がラストチャンスをつかみ、主人公のヨナス・ハインリッヒを演じた。
初の主演ということで「トップのライトがまぶしくて。夢見心地で歌わせていただきました」と白い歯をこぼした。開幕間もないところでトラブルもあったが、とっさのアドリブで事態を収拾。「ある意味、心がほぐれました」と見事にピンチをチャンスに変えた。 所作など、つい自分のクセが出てしまうという瑠皇。本役のトップスター・月城かなとからは「ヨナスならどう行動するか、どう生きるかを考えて」とアドバイスをもらったことを明かした。
堂々と落ちついた芝居と歌を披露。だがベルリンの壁を扱った作品だけに「東京の公演では壁を崩せるよう、頑張りたい」とさらなる精進を誓った。
106期の花妃舞音は歌姫のナディア役で2度目のヒロイン。本役のトップ娘役・海乃美月から「覚悟と責任とエネルギーを持って」と声をかけられた。2度目ということもあり「幸せな時間を過ごせられました」と振り返った。
ヨナスと敵対するヘルムートは彩路ゆりかが演じ、同期の瑠皇を支えた。108期の雅耀が風間柚乃の役に抜てきされ、華のあるスターの片りんを感じさせた。
東京公演は10月26日。