宮﨑あおい 語りゆえに“愛”らんまん 3度目朝ドラで新鮮な体験「より隅々まで楽しめている」

 俳優の神木隆之介が主演するNHK連続テレビ小説「らんまん」(総合、月~土曜、前8・00)が、最終章に突入している。4月のスタートからナレーションを担当してきたのが、2006年に「純情きらり」でヒロインを務めた宮﨑あおい(37)。新たな役割で朝ドラに凱旋し、物語に寄り添ってきた日々を聞いた。

 「純情きらり」のヒロインとして昭和を駆け抜けてから17年。「あさが来た」に続く3度目の朝ドラは語りでの参加となり「より客観的に物事を伝えることを意識していました。近過ぎず、離れ過ぎない距離感でできたらいいのかなと思いました」と振り返る。

 週に1度、NHKでの収録。当時のスタッフと廊下ですれ違い、思い出話に花を咲かせることもあったという。気をつけたのは、ノドの状態維持。評判のお茶や蜂蜜を飲んで努めたが「なかなか難しかったです。自分で放送を聞いていても『ノドがイガイガしているな』って時があったので、そういう大変さを初めて感じました」と、格闘の日々だった。

 時には収録ブースを飛び出し、撮影スタジオに顔を出すことも。いつも神木が笑顔で出迎えてくれ「『いらっしゃいませ!ようこそ!』みたいに両手を広げてウエルカムしてくれる感じが、いい座長だなと思っていて、神木さんが中心に立っている作品は大丈夫なんだろうな、幸せな作品だなと思います」と笑みがこぼれる。

 6月公開の映画「大名倒産」では親子役で共演。当時から座長としても役者としても感心するばかりで「私はただのファン。神木さん自身が心から楽しんでいるからこそ、物語が膨らんでいる感じがします」と分析する。

 主人公の植物学者・槙野万太郎の妻役でヒロインの後輩となる浜辺美波(23)についても「芯のあるところがすごく魅力的」と語る。「万太郎が研究に熱中し過ぎて全然寝ないじゃないですか?布団を敷いて『一緒に寝ましょう?』って言うのに寝てくれなくて、枕を投げたいのを我慢するシーンが好き。かわいらしいのに芯の強い感じが伝わるのも浜辺さんだからこそで、すごくすてきな奥さんを演じられているなと見ています」

 語りだからこそ俯瞰で物語に寄り添い「自分が(役として)作品に関わっている時よりも、より隅々まで楽しめている気はします。だから、好きなキャラが多いんです」。新鮮な体験となった半年間だった。

 ◆宮﨑あおい(みやざき・あおい)1985年11月30日生まれ。東京都出身。4歳の時に子役としてデビュー。2001年公開の映画「害虫」で初主演。06年に「純情きらり」で朝ドラヒロイン、08年に「篤姫」で史上最年少の大河ドラマ主演。15年度下半期の「あさが来た」ではヒロインの姉役で2度目の朝ドラ出演。

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