濱口監督“世界のクロサワ”比較に「恐縮」 ベネチア国際映画祭銀獅子賞凱旋会見

 第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)に選ばれた映画「悪は存在しない」(24年GW公開予定)を手がけた濱口竜介監督(44)が12日、都内で行われた報告記者会見に登場した。

 濱口監督はベネチア、ベルリン、カンヌといった世界三大映画祭と米アカデミー賞の全てで賞を獲得。日本人では黒沢明監督以来の快挙となったが“世界のクロサワ”と比べられることに「偉大なお名前を引き合いに出していただいて恐縮というか申し訳ない気持ち」と謙虚に語った。

 本作は長野県の集落を舞台に、コロナ禍で経営難に陥り、政府の補助金を得てグランピング施設の建設を計画する芸能事務所が、集落の水源に汚水を排出しようとしていることが分かり、地域に動揺が広がるさまを描く作品。

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