ジャニーズ事務所が創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害を認めた問題で、企業の“ジャニーズ離れ”の動きは１４日も止まらなかった。

　テレ東ＨＤは「契約済みのタレント起用を除き、１０月の新体制発足で具体的な成果を得られたと確認できるまでは、ジャニーズ事務所への新規の出演依頼は極めて慎重に判断する方針」だと発表した。同事務所には「同族会社からの脱皮や経営の透明性向上などにより経営ガバナンスの強化を明確に進めるとともに、ジャニー喜多川元社長による性被害者への補償を早期に実現するよう」と求めたといい、「具体的な施策の迅速な実行に向けて、今後も会社間の対話を」続けるとした。

　日本テレビは都内で１０月期改編説明会を開き、「ｎｅｗｓ　ｚｅｒｏ」のキャスターを務める櫻井翔が続投するかを問われた江成真二コンテンツ戦略局総合編成センター部長は「基本的には編成方針の変更の予定はありません」と回答。朝日放送テレビ（ＡＢＣ）は大阪市内で改編会見を開き、総合編成局長は「番組の内容・企画にふさわしい方にご出演いただくという方針で変わりはございません」と説明した。

　テレビ番組の出演について、大手芸能事務所関係者は「直近は出演者の枠組みがもう決まっており、表面化するのは、春以降」と指摘した。