18年ぶり歓喜から一夜 阪神Vフィーバー 阪神百貨店優勝セールに2000人行列
まだまだ喜びたいんや!阪神の18年ぶりのリーグ優勝から一夜明けた15日、関西各地が祝福ムードに染まった。大阪・阪神百貨店梅田本店では優勝セールに2000人が行列をつくり、兵庫・尼崎中央3丁目商店街では「マジック0 点灯式」が行われた。また、関西地区で放送されたサンテレビの生中継は、同局の過去最高となる平均世帯視聴率20・8%を記録した。(数字はビデオリサーチ調べ)
阪神百貨店はこの日から「祝・リーグ優勝 阪神タイガース ご声援感謝セール」をスタートさせた。売り場混雑抑制のため、入り口を4カ所に絞る対応などがなされたが、開店前から総勢約2000人が行列をつくり、急きょ30分開店を早めた。開店すると、地下一階の阪神食品館では入り口付近の人気店周辺で通行が困難になるほどだった。
9月負けなしの11連勝というあまりのスピードからか、球団公式記念グッズの入荷は間に合わなかったものの、「18年ぶり」にちなみ1800円の福袋が用意され、5分もたたずに売り切れるものも。過去に阪神が優勝した年に絡めて1985万円、2003万円、2005万円、2023万円のジュエリーも登場した。小森栄司本店長は「前回(05年)の優勝セールは期間中で30億円を売り上げた。それに並ぶ盛り上がりを見せてくれれば」と期待を寄せた。
甲子園球場最寄りの甲子園駅では、14日の終電後に駅名の看板を、黒と黄の虎柄に優勝記念ロゴをあしらった特別版に変更。10月17日まで掲示される。
日本一早いマジックナンバー点灯で知られる尼崎中央3丁目商店街では「マジック0 点灯式」が行われた。同商店街振興組合の寺井利一理事長が「アレ、アレ、と言っていましたが、やっと優勝と言えます!」と喜び、同商店街名誉応援団長のプロレスラー・空牙がボードの数字を「0」に張り替えると歓声が沸き上がった。
イベントはほぼ事前告知なしで行われたが大勢が集まり、最後は「六甲おろし」の大合唱。14日の試合をテレビ観戦した寺井理事長は、守護神・岩崎優投手が7月に死去した横田慎太郎さんのユニホームと一緒に胴上げされる姿に涙。「今でも思い出すと泣けてきますね」と感慨深げに語った。今後はクライマックスシリーズ、日本シリーズへ向けたマジック点灯式も実施するという。
18年ぶりに訪れた歓喜が収まる気配は、まだまだない。