Ｘ　ＪＡＰＡＮのＹＯＳＨＩＫＩ（年齢非公表）が１４日（日本時間１５日）、米ロサンゼルスのＴＣＬチャイニーズ・シアターで、日本人初となる手形＆足形を刻んだ。ハリウッドの象徴とされる同所約１００年の歴史の中で、アジア人アーティスト＆日本人が選出されるのは初。世界的著名人と肩を並べて殿堂入りを果たし、同所で行われた祝典で喜びを語った。米ロックバンドＫＩＳＳのジーン・シモンズ（７４）や俳優のイ・ビョンホン（５３）ら親友が駆けつけ、歴史的瞬間を見届けた。

　エンターテインメントの聖地ハリウッドに名を刻み、アメリカンドリームをつかんだ。

　同劇場は１９２７年から著名人の手形を刻印する式典を始め、現在までにマリリン・モンロー、スティーブン・スピルバーグ、マイケル・ジャクソンら約３００人のスターが刻印。ＹＯＳＨＩＫＩは「日本人の歴史上最も影響力のあるミュージシャン、作曲家の一人」と評価され、日本人から初選出となった。

　テレビカメラ１６台、スチルカメラ３０台の報道陣と沿道の３００人が見守る中、ＹＯＳＨＩＫＩは「不可能はないということを証明したかった。日本人で英語が話せなかった人が、アメリカンドリームを成し遂げること、誰であろうと成し遂げられることを証明したかった」とスピーチ。セメントパネル前にひざまずいて手形と足形を刻印し、ドラムスティックを埋め込んだ。

　１２年６月に手形を刻んだイ・ビョンホンから「強く押した方が良い」と手形入れの助言を受け、思い切り形を入れた。「入れた瞬間は感極まっていて」と記憶がブッ飛ぶほどの感動に包まれたといい、「自分がやってきたことが認められた瞬間だった。進んできた道は間違っていなかった」と安堵（あんど）の表情を見せた。

　同所は祝典で道が一部封鎖され、夜は初監督映画「ＹＯＳＨＩＫＩ：ＵＮＤＥＲ　ＴＨＥ　ＳＫＹ」のプレミア上映を開催。ハリウッドの中心がＹＯＳＨＩＫＩ一色に染まり、「夢はかなうんだなって」と夢心地だ。

　祝典ではシモンズから「彼は才能にあふれる巨人」と称賛されたように、実力でスーパースターだと認めさせたＹＯＳＨＩＫＩ。天を仰いで「（他界した）お父さんとお母さん、空に行ったバンドメンバーもいるけど、空からも僕の手形を見られるよ」と、愛する人々に呼びかけていた。