本木雅弘×滝藤賢一 ミスター・ラグビー平尾誠二さんとノーベル賞・山中伸弥氏の友情物語ドラマ化

 ドラマ「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」で平尾さんを演じる本木雅弘(左)と山中教授を演じる滝藤賢一
 平尾誠二さん(左)と山中伸弥教授
 平尾さんを演じる本木雅弘
3枚

 俳優の本木雅弘(57)と滝藤賢一(46)が、テレビ朝日系ドラマスペシャル「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」(11月11日、後9・00)で、“ミスター・ラグビー”こと故平尾誠二さんと、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏との友情物語を演じることが19日、分かった。本木の民放ドラマ出演は約10年ぶりで、自身がラブコールを送った滝藤との初共演を果たす。

 2人は10年に雑誌の対談で出会い、家族ぐるみで付き合う親友となったが、平尾さんは15年にがん宣告を受けた。本作は2人と平尾さんの妻・惠子さんの著書「友情 平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』」のドラマ化で、前向きに闘病する平尾さんと、治療法や病院探しに奔走し、最後まで寄り添った山中氏との友情、平尾さんの意志を尊重し見守った家族の愛情を描く。

 本木は平尾さんを演じる重圧と恐れ多さに「なかなか覚悟がつかないままクランクインを迎えました」と告白。初日に平尾さんが30年間通った灘浜グラウンドに立ち、「作品に命が宿り始めた実感」が湧いたという。

 本木は撮影中に10キロ減量するなど、滝藤が「衝撃でした。絶句しましたよ」と言うほど壮絶な役作りで平尾さんにアプローチ。また、遺族の厚意で平尾さんが愛用、着用した品々を身に着けたと明かし「これ以上にない大きな力を吹き込まれた思いがしました。(中略)このような形で平尾さんと共演できたことは、役者としてとても貴重かつ幸せな体験でした」と語った。

 滝藤は山中氏に寄せようとするのではなく、「憧れの俳優」という本木のセリフを受けて湧き上がった感情のままに芝居をする、「いかに本木さんとセッションするか」を考え、役に入っていったという。撮影時は山中氏が見学に訪れ、「ドキドキしましたが、目の前にいらした山中さんは、とても穏やかで謙虚な方で感動しました」と振り返った。

 脚本は大のラグビーファンで、「Dr.コトー診療所」などの吉田紀子氏。平尾さんとも交流があり、本木と組んだドラマ「君と出逢ってから」(96年)では本木演じる主人公の名を平尾さんから取った「誠二」としている。主題歌は松任谷由実の名曲「ノーサイド」が使用される。

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