井上咲楽 ブレない令和のバラドル道 過酷ロケ楽しい ギャル曽根見て研究 理想は蛭子能収
タレント・井上咲楽(23)が、日本テレビ系特番「アンタッチャブルのがむしゃらグルメ団」(10月4日、後9・00)で餃子王国として知られる地元・栃木の宇都宮を訪れ、渾身(こんしん)の爆食ロケで郷土愛をさく裂させている。3年前、トレードマークの太眉を細く整えたことを機にブレーク。令和のバラドルとして快進撃を続ける井上が、ブレることのないバラエティーへのこだわりや、仕事の流儀を語った。
ふとした表情に、真面目さがにじむ。
番組で井上は餃子王国・宇都宮の“調査員”として、日本一おいしい餃子を探すべく訪ね歩く。餃子新興国・宮崎とのガチ対決が見どころで「地元の栃木を背負って、必ず勝たなきゃいけないという勢いで臨みました」と言う目は本気だ。
自身のソウルフードでもあり「今は宮崎に消費量で負けてるかもしれないけど、元祖はこっち」と自負。汗をかきながら奔走し「1日100個は食べましたね。全部食べきってました」と胸を張る。
“食べロケ”には一家言ある。「一口をデカくいく。あとは、最初は『おいしい』とかストレートな気持ちを言うってこと。羽根付き餃子だったら音をパリッパリッと出すとか」。探究心も旺盛で、さまざまな番組の食レポに目を通す。「ギャル曽根さんの食べ方とか注目して見ています。角度とか、とにかくプロフェッショナル。私のを見ると、下を向きすぎてるなっていう時があるので気を付けています」。
昨年からテレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」の司会を務め、来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」にも出演予定。活動の幅は広がる一方だが、目指す道はブレない。
「やっぱりバラエティー。ロケがやりたい。最高で4日間で100キロ歩いたし、無人島ロケも行く。トイレやお風呂なしとか、メイクさんなしとか、過酷であれば過酷であるほど楽しい。自分で体現してる感じが楽しいんです」。“NGなし”も井上には王道だ。
葛藤もあると告白する。「『元アイドル』とか『元モデル』の方はたくさんいても、女の子で『タレント』だけってあんまりいない。それがたまに焦りにもなる。スタジオ収録でも、オンエアを見たら椅子の3分の1にしか腰かけていない。頑張りたいっていう気持ちが出すぎちゃってる」と吐露した。
理想像は蛭子能収(75)。かねてファンを公言しており「女版蛭子さんみたいになれたらいいな。蛭子さんみたいな破天荒さが欲しい」と熱望した。
売れっ子に成長したが「幼い頃からずっとテレビに出たいと思っていたので、仕事がなかった時がどれだけ苦痛でつらい時間だったのかって考えると、今どんなに眠くても、忙しくてもありがたい」。初心を忘れず、井上咲楽は今日も行く。
◆井上咲楽(いのうえ・さくら)1999年10月2日生まれ、栃木県出身。2015年に「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」特別賞を受賞し芸能界入り。「おはスタ』(テレビ東京系)の「おはガール」などを経て、20年にトレードマークの太眉を卒業しブレーク。現在、「新婚さんいらっしゃい!」(テレビ朝日系)の司会や「ランスマ倶楽部」(NHK BS1)などレギュラー番組多数。趣味はなんでもぬか漬けにすること、芋食べ歩き。身長152センチ。血液型A。
◇「アンタッチャブルのがむしゃらグルメ団」 世の中にあふれた“ウマいモノ情報”に頼らず、足と時間とお金を使って“本当のウマいモノ”を探し、本当に信じられる「唯一無二のグルメの正解」を導き出すバラエティー。MCはアンタッチャブル。
10年まで15年連続で餃子の年間購入額日本一の宇都宮と、20年に同購入額が全国トップに躍り出た宮崎との「正解グルメ」が決定する。井上と浜口京子は宇都宮、鬼越トマホークは宮崎を訪れ、がむしゃらに食べて調査する。また、東日本と西日本のふるさと納税返礼品対決も実施する。