テレ朝社長 陳謝「人権についての考えが低かった」ジャニーズ性加害問題「#裸の少年」番組名変更に含み

 テレビ朝日は26日、都内の同局本社で定例会見を開き、ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川元社長の性加害問題などに言及。篠塚浩社長(61)が、過去の報道に「人権についての考えが低かったと深く深く反省します」と陳謝した。

 会見では、ジャニー氏の性加害問題について過去に同局が報じてこなかったことなどに質問が飛んだ。過去、報道部門に在籍していた篠塚社長は、同氏の性加害が認定された03年の高裁判決、04年最高裁の上告棄却での判決確定当時の番組制作者への聞き取り調査を行っていると報告。「被害者への救済、ガバナンスの強化を徹底してほしい。(事務所側の)10月2日の発表を注視したい」とした。

 7日に行われた事務所の会見内容にも言及。特別調査チームの会見からの期間が短かったことに理解を示しながら「具体性に乏しいものもあって、十分だったとは思っていません」と受け止めを明示。事務所に対して社名変更などの可能性など要望を口頭で伝えたという。

 一方で、局としての今後の対応も問われている。性被害を想起させる、同局バラエティー「#裸の少年」の番組名について、13日に行われた10月期の改編説明会では変更はないとしており、この日の会見でも編成担当幹部が「現状、タイトルの変更予定はない」とあらためて説明。その上に、同月2日にジャニーズ事務所が今後の方針を発表することを受け「状況を見て、企画リニューアルなどの可能性はあります」と今後の番組名変更に含みを持たせた。

 自局の人権意識などの問題については、社員研修などを通じて「当社の人権侵害についての方針を強めていきます」と改善を進めていくことを表明した。

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