城田優 充実の“その先”へ 見据える壮大な未来「海外で認められたらー」今も心に刻む言葉「咲かない花はない」

 12月のコンサートで出演と演出を手がける城田優
 12月のコンサートへの思いを語る城田優
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 俳優・城田優(37)が充実の“その先”を見据えている。12月にはコンサート「billboard classics×SNOOPY『Magical Christmas Night』」(3日、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール。24日、昭和女子大学 人見記念講堂)に出演し、演出も担当。キャリア20年超の城田は“楽しそう”なことに渇望している。

 同コンサートには3年続けてゲストボーカルとして出演してきた。その経験を踏まえ、次回への意見を提案した際に、演出もオファーされたという。国内外で絶大な人気を誇る「ピーナッツ」の世界観を表現するが「プレッシャーはありません」と言い切り、「これまでとはひと味もふた味も違うものになる」と自信を見せた。

 03年の俳優デビューまでは、順風満帆ではなかった。オーディションには「100回以上」落ち、苦しんでいた高校時代に友人からかけられた「咲かない花はないんじゃない」という言葉は今も心に刻まれている。言葉通り、デビュー後は多くの映像作品や舞台作品に恵まれ「あの言葉は転機の一つになりましたね」と振り返った。

 20年にフリー転身。「全部自分でやらないといけないからめちゃくちゃ忙しい。それまでいかに恵まれていたか」と感謝するが、後悔は「ないですね」ときっぱり。「僕が頑張ることが、フリーになりたいと思っている人の後押しになれば」と後進への思いを口にし「ハリウッド映画とか、海外で認められている作品に関わったり、その世界で認められたら、成功と言えるのかもしれない」と壮大な未来も見据えている。

 今後は「どちらかというと演出をやりたい。自分の頭の中にあるものを作ることにやりがいを感じている」と明かしつつ、「自分が楽しそうだなと思うことをやっていくだけですね」と続けた。今冬のコンサートも同じ。「ワクワクする要素や遊び心がたくさんある。楽しめると思います」と身ぶり手ぶりを交えて話す口調は、高揚感に満ちていた。

 ◆城田優(しろた・ゆう)1985年12月26日生まれ、東京都出身。2003年、俳優デビュー。テレビ、映画、舞台、音楽など幅広く活躍。ミュージカルでは、第65回文化庁芸術祭「演劇部門」新人賞等様々な賞を受賞。16年、「アップル・ツリー」で演出家デビュー。ミュージカル「ファントム」で主演、演出、助演の三刀流に挑戦し話題に。Netflixコメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」シーズン2が10月10日に配信開始。

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