サザン桑田 「すっかり高齢者になって」10年ぶり茅ヶ崎ライブ 延べ27万人超に「次なる計画」約束
国民的人気バンド・サザンオールスターズが1日、ボーカル・桑田佳祐(67)の出身地である神奈川県茅ヶ崎市での「茅ヶ崎ライブ2023」(茅ヶ崎公園野球場)の最終日公演を開催した。デビュー45周年の節目に行われた10年ぶりの聖地でのライブは、4日間で会場と全国映画館でのライブビューイングを合わせて、延べ27万人超を熱狂させた。
茅ヶ崎を愛し、茅ヶ崎に愛されるサザンが、聖地に帰ってきた。地元の大スター・加山雄三の楽曲とともに、桑田を先頭にそれぞれの肩に手を置いた5人が登場。会場の熱気を一気に高めると、全26曲が響く圧巻の2時間半がスタートした。
デビュー2年目の79年に発売された「C調言葉に御用心」のイントロとともに、凱旋を祝う花火が打ち上がると“祭り”は開幕。桑田は「10年ぶりに、すっかり高齢者になって帰ってきました」と語ったが、パワフルかつ奇想天外なパフォーマンスは健在だった。
デビュー45周年。バンドとして歩いてきた足跡を、縦横無尽に旅するようなライブとなった。7月からの3カ月連続新曲リリースの第1弾「盆ギリ恋歌」、第2弾「歌えニッポンの空」はもちろん、各世代の人気曲のオンパレード。「歌えニッポンの空」では歌詞を「ここは茅ヶ崎 歌え日本の空」と変えるなど地元愛を込めた。
おなじみの演出も行われた。野外ライブ名物ともいえるホースでの放水や、「マンピーのG★スポット」などでの、桑田とセクシーなダンス軍団との絡みも。途中にはド派手に花火を打ち上げる場面など汗あり、涙あり、エロありのサザンの歴史が詰め込まれた。
4曲を歌ったアンコールでは、JR茅ヶ崎駅の発車メロディーにもなっている「希望の轍」、そしてそのまま怒濤(どとう)のコール&レスポンスから、デビュー曲の「勝手にシンドバッド」で魂のライブはフィニッシュ。最新曲「Relay~杜の詩」の音楽に乗せて、スクリーンにはライブへの準備映像がエンドロールとして流れた。
「また楽しい逢瀬(おうせ)がかないますよう、サザンオールスターズ、次なる計画を練って、皆さんにご報告する事をお約束いたします!」とファンに約束した桑田。サザンオールスターズは、まだまだ走り続ける。