南野陽子 「若草物語」なのに 三田寛子と「金髪のカツラで関西弁」
女優の南野陽子(56)が「関西演劇祭2023」(11月11~19日、COOL JAPAN OSAKA SSホール)の実行委員長に就任することが4日、東京・神保町よしもと漫才劇場で開かれた記者会見で発表された。関西演劇祭は「つなぐ」をテーマに劇団、観客、審査員、スタッフらさまざまな参加者をつなぐ演劇祭で、今年で5回目となる。
ナンノは1985年の「リトル・ウィミン~若草物語」(日生劇場)で初舞台を踏み、昨年の朗読劇「アネト~姉と弟の八十年間の手紙」まで大小さまざまな規模の部隊に出演。観劇の機会も多いという。同演劇祭を「(演劇人は)ちょっと変な、変わった、熱い思いを抱えている、とても人間っぽい人たちが多い。そこの濃い入り口」と定義し、「チャンス狙って出ていくぞ!という方たちが集まって、いろいろと面白い、パワーあふれる瞬間を見せていただいて」と期待した。
自身は「舞台公演がある度に絶対やらかしてしまう方。セリフを忘れるのはしょっちゅう」だといい、「忘れたら黙るので、相手の人が間違えたように見えちゃう。失礼なので、私が間違えたのが分かるように(振る舞う)」という、ミスにもベテランぶりを発揮していることを告白。
「顔にケガしているシーンで包帯を取ったら、ここ(額)についているはずのもの(傷痕の特殊効果)が下に落ちちゃうとか」と、失敗談を続け、「リトル・ウィミン」では「お姉さん役が三田寛子さんで、金髪のカツラをかぶって、二人で『ピアノ~』と関西弁でやっちゃったりしていました」と、関西出身の三田(京都)と南野(兵庫)ならではの「若草物語」になったことも振り返った。
失敗の収拾策としては「仲間を信じる」を挙げたナンノ。「失敗すると真っ白になっちゃうけど、稽古期間にいろんな自分をさらけ出してる仲間なので、異変にも気付いてフォローしてくれるので」と、チームで作り上げる演劇ならではの良さを力説していた。