宝塚歌劇・木場理事長「大切な仲間の命が失われた重い現実に正面から向き合う」東京公演前に登壇
宝塚歌劇団の木場健之理事長が6日、再開した花組の東京宝塚劇場公演「鴛鴦歌合戦/RAND MIRAGE!」の開演前に登壇し、同劇団生徒の急逝に関して発言した。9月30日に、宝塚歌劇団に所属する25歳の女性が兵庫県宝塚市内の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかっていた。
木場氏は、訃報に関して哀悼の意を述べた上で「大切な仲間の命が失われた重い現実に正面から向き合い、ご遺族の心情に寄り添いながら二度とこのような事態が起きないように真摯(しんし)に対応する」と語った。公演再開にあたっては「出演者をはじめとする団員の心身のケアに取り組んでいく」と話した。東京宝塚劇場の公演は「出演者の心身の状況を考慮した結果、公演の安全な実施が困難と判断」され、今月3日から中止されていた。
5日に公式サイトで発表した理事長声明では、「医師や専門家にも診ていただける体制を整えて、一人ひとりの思いを聞き取ったうえで、明日より公演を再開させていただく運びとなりました」と説明。さらに、一部報道について「弊団生徒の逝去に関する記事が掲載されておりますが、ご親族の心情ならびに関係者の心身の状況を考えると、このような時期に、個人の尊厳やプライバシーを侵害するような内容が記載されておりますこと、甚だ遺憾に存じます」と記していた。
また、兵庫・宝塚大劇場の宙組公演「PAGAD(パガド)/Sky Fantasy!」は8日までの公演中止が決定している。