宝塚歌劇団 弁護士を中心とした調査チーム立ち上げ
宝塚歌劇団の木場健之理事長が7日、兵庫・同劇団で会見し、調査チームを立ち上げることを発表した。9月30日に、宝塚歌劇団宙組に所属する25歳の女性が、兵庫県宝塚市内の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかっていた。
劇団は弁護士を中心とした調査チームを結成。亡くなった生徒が所属していた宙組生徒からの聞き取りを開始し、必要であれば順次調査を拡大すると明かした。
木場理事長は、冒頭「大切な仲間の命が失われ、無念でなりません。安全を第一に考え、2度とこのような悲しいことが起こらないよう取り組みたい」と唇をかみしめた。
調査チームは、劇団や阪急電鉄グループとは接点のない大手弁護士事務所に依頼。劇団側は質問内容や、聞き取りの場には立ち会わず、宙組の生徒を順次ヒアリングする。「一人の生徒が命を失ってしまった背景に何があったのか、調べていく必要ある。出演者に思いのすべてを語ってもらい、安心安全に(舞台を)つとめてもらえるようにしたい」とした。また、組織に問題ありとされた場合、理事長自身も「ヒアリングを受ける用意はある」と語った。「正直になぜ起こったのかわからない。ヒアリングを結果を待って、調査内容についてはきちんと発表したい」と語った。
また今年2月、一部で「いじめ」が報道された。そのときは両当事者や周辺に事情聴取。「アドバイスするのはよくあることで、故意ではなかった。両当事者も『ない』と明言していた」と明かした。
宙組公演は22日まで中止を延長すると発表した。