宝塚歌劇団が調査団設置 25歳の現役団員急死 宙組公演中止22日まで延長
宝塚歌劇団の木場健之理事長(60)は7日、宙組の25歳女性が急死した問題を受け、兵庫県宝塚市の劇団で会見した。「何が問題なのか、きちんと突き詰めたい」と、劇団とは無関係の弁護士を中心とした調査団を設置したことを明かした。
先月30日に宝塚市内の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった女性については、2月に一部で特定の上級生による「いじめ」が報道された。
劇団は当時、両当事者や周辺に事情聴取し、いじめではなくアドバイスだったと判断。「両当事者とも、いじめは『ない』と明言していた」と明かした。その後、当事者のフォローをしていたとし、亡くなる前日も「いつもと変わらない」様子だったという。劇団側は「記事が出て生徒たちのメンタルがやられた」と影響を語った。
「正直、なぜ起きたのかわからない」ともらす木場氏。それだけに、調査団の質問内容や聞き取りに劇団はタッチせず、徹底的に行う方針。宙組生徒を聞き取りし、必要であれば調査を拡大する。
木場氏は「一人の生徒が命を失ってしまった背景に何があったのか、どこに問題があったのか。出演者に全てを語ってもらい、安心安全につとめてもらえるようにしたい」と話し、調査内容は「しかるべき時期に発表したい」とした。
宝塚大劇場で上演中の宙組「PAGAD/Sky Fantasy!」は、22日まで公演中止が延長された。
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