NHK局内でジャニー氏から性被害 「ニュース7」で報じる 「ザ少年倶楽部」出演希望の少年(当時)
NHKは9日、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(2019年7月に87歳で死去)による性加害問題に関して、「NHKニュース7」で、東京・渋谷の同局内で被害に遭ったという30代男性の証言を報じた。
この男性は2002年秋、ジャニーズJr.が出演する「ザ少年倶楽部」への出演を希望し、局内でダンスの練習に参加。喜多川氏から休憩中に声をかけられ、男性用トイレに連れて行かれ、個室内で下着を脱がされ、性被害に遭ったという。男性は「これを我慢していかないと夢がかなえられないのかとショックも大きかったですし、今後どうしていったらいいのだろうというのをすごく考えました」と当時の心境を説明した。
男性は同事務所のアイドルを目指す思いが強く、その後も連絡があると週末、練習に参加し、5回ほど被害に遭ったという。数カ月後、初めて拒むと呼ばれなくなったといい、「夢をどうしてくれるんだという気持ちが強い」と憤った。
NHKは「放送センター内で深刻な性被害を受けたという男性の証言を重く受け止めています。番組の制作責任を持つNHKとして看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」とコメントしている。