NHK局内でジャニー喜多川氏から性被害受けた 2002年に「ザ少年倶楽部」出演希望の男性が証言

 NHKは9日、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関して、「NHKニュース7」で、東京・渋谷の同局内で被害に遭ったという30代男性の証言を報じた。

 この男性は02年秋、ジャニーズJr.が出演する「ザ少年倶楽部」への出演を希望し、局内でダンスの練習に参加。喜多川氏に男性用トイレまで連れて行かれ、個室内で下着を脱がされ性被害に遭ったという。男性は「これを我慢していかないと夢がかなえられないのかとショックも大きかったですし、今後どうしていったらいいのだろうというのをすごく考えました」と当時の心境を説明した。

 男性は同事務所のアイドルを目指す思いが強く、その後も連絡があると練習に参加。5回ほど被害に遭ったという。初めて拒むと呼ばれなくなったといい、「夢をどうしてくれるんだという気持ちが強い」と憤った。

 NHKは「男性の証言を重く受け止めています。番組の制作責任を持つNHKとして看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」とコメント。「ザ少年倶楽部」について「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討している」とした。

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