市川團十郎 襲名から約1年で「慣れてきた」街で「海老蔵さん」の声も「いや、團十郎です」

 「吉例顔見世興行」取材会に登場した市川團十郎
 「吉例顔見世興行」取材会に登場した市川團十郎
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 歌舞伎俳優の市川團十郎(45)が11日、都内で京都・南座で12月に行われる公演「吉例顔見世興行」(12月1日~24日、南座)取材会に登場した。

 昨年10月末に役者名が「海老蔵」から「團十郎」に変わってから約1年。公演は「十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台」として行われる。大名跡である團十郎の名には「ちょっと慣れてきました」と心境を明かす。

 現在も、街を歩いていると「海老蔵さん」と呼ばれると笑うが「『いや、團十郎です』と言うことになれてきた」という。「團十郎という名前でお店の予約をしたりもします。歌舞伎の中での團十郎という重みは子どものころから認識している。まだまだなりきれてない部分はあると思うけど」と話した。

 公演の昼の部では長男・市川新之助(10)が「外郎売」で主演。團十郎と長女・市川ぼたん(12)が親子共演する「男伊達花廓」、團十郎主演の「景清」が披露される。夜の部では襲名披露口上のほか、團十郎が「助六由縁江戸桜」で主演を務める予定。

 舞台で共演する子供たちについて話題が及ぶと、團十郎は笑顔。ぼたんについては米映画「ザ・クリエイター/創造者」(10月20日公開)日本語吹き替え版の声優をオーディションで勝ち取るなど「周りへの気の配り方や人間性、私の勝てるところはもうない」と苦笑い。長男の新之助についても「1つのものを磨き上げる作業には突出したものがある。そういった部分をサポートするのがわれわれの役目」と話した。

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