藤本敏史の交通事故 本人が「気づかなかった」可能性も?番組共演の元刑事が指摘

 お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史(52)が今月4日に東京・渋谷区で乗用車を運転中に別の車と接触物損事故を起こしたことが明らかになり、所属事務所の吉本興業は11日に「芸能活動の自粛」を発表した。警視庁が当時の状況を調べている中、藤本と仕事で接点のあった元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は12日、デイリースポーツの取材に対し、今回の件について自身の見解を語った。

 吉本興業によると、藤本は4日正午ごろ、渋谷区内の交差点で、自身が運転する車両と被害者の車両との接触物損事故を起こしたという。詳細については「捜査中のため控える」としている。

 交通事故を起こした際の一般的なルールについて、小川氏は「まずは車を止めて、相手方にケガがないかの確認をすること。負傷していれば119番をして、その後に警察に報告する」と説明した。

 藤本のケースはそういった行動がなかったということになるが、小川氏は「乗っていた車の大きさがお互いに差がある場合、小さい方が気づいても、大きい方が気づかないこともある。藤本さんの車が大きければ、相手の車の大きさによっては気づかなかった可能性もある」と推測した。

 さらに、同氏は「お互いの車にはドライブレコーダーが付いているわけですから、後で調べれば当たったことは分かる。軽微な接触事故で逃げることの方が、その後が大変になりますし、過去にも事故を起こして立ち去った芸人さんがいて、そうなると自分も同様に“つらい思い”をすることは知っていたはず」と指摘した上で、「なぜ、そこで立ち去ったのかという点が疑問なので、もしかしたら、本人は接触したことに“気づかなかった”という可能性もゼロではないのかなと思います」と補足した。

 その一方、小川氏は「本人のコメントで『自分の認識が甘かった』といった話もしているので、やはり、分かっていたけど、立ち去ってしまった可能性もあるのかとも思っています」と付け加えた。

 小川氏は「私も藤本さんとは番組で何度かご一緒していた。私が番組内で解説する事件について、藤本さんは放送前から興味を示して話しかけてこられるような人。私は『正義感が強い人だな』と感じていたので、今回の件には非常に驚いています」と振り返った。

 当て逃げは道路交通法違反で「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」となり、危険防止等措置義務違反などによる違反点数で、場合によっては免許停止になることもある。

 小川氏は「一般論」として「ドライブレコーダーを確認すると、事故後に立ち去る際、通常の走りと逃げる走りは速度も運転の仕方も違ってくる。それは交通捜査課のプロから実際に話を聞きましたが、すぐ分かります。また、事故後に立ち去って少ししてからコンビニの駐車場などに止めて、接触した車体の部分を確認するとか、そういった行動をしてしまう」と説明した。

 さらに、同氏は「当て逃げやひき逃げは計画性があってできるものではないので、事故が起きてからの対応によって、ひき逃げや当て逃げとして罪に問われる。もし、ドライブレコーダーのその(事故のあった)部分だけ削除したり、上書きなどしていれば、当て逃げどころか、証拠隠滅になるので重い罪になります」と解説した。

 その上で、小川氏は「接触した際に、あれっ?と思ったら止まること。もし、気づかなくても、相手側がクラクションを鳴らすこともあるので、すぐ止まって対応することです」と呼びかけた。

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