宮沢りえ「賛否両論ある作品」への思い告白「話し合うきっかけに」相模原障がい者施設殺害事件が題材

 フォトセッションでパネルの位置を整える宮沢りえ(右から2人目)。左からオダギリジョー、磯村勇斗、(1人おいて)二階堂ふみ(撮影・堀内翔)
 登壇する宮沢りえ(撮影・堀内翔)
 公開記念舞台あいさつに登場した宮沢りえ(撮影・堀内翔)
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 女優の宮沢りえ(50)が14日、都内で行われた主演映画「月」公開記念舞台あいさつに、磯村勇斗(31)、二階堂ふみ(29)、オダギリジョー(47)、石井裕也監督(40)と登壇した。

 2016年、相模原で起きた障がい者施設殺害事件を題材にした衝撃作。宮沢はオファーを受けて「殺伐とした世の中、生きていくために保身してしまう自分に対し、もどかしく感じていて、この作品を通して乗り越えたいという気持ちが強く湧いた」と出演を決意した思いを告白した。

 さらに「内容は賛否両論ある作品になると思った」と問題作であるとコメント。「生きていく中で、見たくないもの、聞きたくないもの、触れたくないものがごろごろとあって、そのふたを開けることは勇気、エネルギーがいる」と問題に向き合う大変さにも言及し「考えて話し合うきっかけになるような映画であってほしいですし、記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいと思います」と言葉を詰まらせながら、呼びかけた。

 実行犯役の磯村は、オファーに「僕自身は直感的に参加しないとダメだという思いがあったけど、覚悟を持つまで時間がかかりました」と明かし、「平和ボケしちゃう現代だけど、危険と紙一重のところで生活しているのかなと考えて。言葉があまり出ないですけどそういう作品になったのかなと」と語った。

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