YOSHIKI アジア人初の英二大音楽殿堂制覇 RAHで公演「言葉がありません」
X JAPANのYOSHIKIが13日(日本時間14日)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(以下RAH)で9年ぶりのクラシカルワールドツアーの英国公演を行い、英二大音楽殿堂を日本人&アジア人として初制覇した。2017年3月にXでウェンブリー・アリーナ公演を実施。今回のRAH公演で、両所で公演経験のあるザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、マドンナらに肩を並べた。
9月に米LAチャイニーズ・シアターで日本人初となる手形&足形を刻んだスターが、また快挙だ。英二大音楽殿堂を日本人&アジア人として初制覇し、そうそうたる世界的アーティストに肩を並べたYOSHIKIは「言われて見ると実感しますね」と、恥ずかしそうに笑った。
RAHは1871年の開館から152年の歴史を誇るロンドン最高峰の劇場で、豪華な外観と内観を併せ持つ。世界のスーパースターが名演を残してきた会場に姿を現し、「10年前に初めてロンドンに来て、RAHのようなステージに立つことができて言葉がありません」と、胸の内を明かした。
9日に本ツアーの日本公演を終えてからは初の海外公演。クラシックとロックをマリアージュさせた“前代未聞”のステージでアッと驚かせた。第2部冒頭でYOSHIKIが向かった先はピアノではなく、ドラムの前だ。第1部とは打って変わり激しいドラムプレイで魅了。フルオーケストラとドラムの共演で、クラシックの固定概念をぶっ壊した。
全18曲で構成されたステージは、Xの代表曲「ENDLESS RAIN」で観客4500人と合唱締め。スタンディングオベーションは約6分間、カーテンコールも4回に及んだ。ホールを包み込む温かい拍手の数々に「アメイジング!」を連呼し、観客と7回に及ぶ「We are?」「X!」のコール&レスポンスも行った。
客席から受け取ったユニオンジャックの国旗を背負ったYOSHIKI。「1曲ごとに歓声がすごかった。感無量です」という喜びもつかの間で「今回のツアーはプレッシャーだ!」と次を見据える。ロンドンで確かな手応えをつかみ、20日に米アカデミー賞の授賞式会場として名高い米ロサンゼルスのドルビー・シアター、28日に世界屈指の音楽の殿堂であるニューヨークのカーネギー・ホールでの公演に歩を進める。