京都国際映画祭が閉幕 阪本順治監督が牧野省三賞「中島貞夫監督とお会いしたかった」
今年6月に亡くなった映画監督の中島貞夫氏が名誉実行委員長を務めた「京都国際映画祭2023」が15日、京都市内で最終日を迎えた。京都・よしもと祇園花月で行われた授賞式とクロージングセレモニーには、牧野省三賞を受賞した阪本順治監督(65)や、女優・名取裕子(66)が出席した。
阪本監督は「中島監督と久しぶりにお会いしたかったんですけどかなわず残念です」と惜しみ、同賞が日本映画の発展に寄与した映画人に贈られるとあって、「まだ寄与した覚えはないのでこれから寄与します」と宣言した。
スペシャルゲストの名取は中島監督の人柄を「エネルギーが弱まることがない。いつも火の玉を抱えているように『撮りたい』と(言っていた)」と懐古。「映画への情熱が消えずに燃え続けている方がいることが力になった。日本の映画を引っ張っていく方がそばにいることが支えになりました」としのんだ。